ロードヒーティングにおける融雪のムダを遠隔監視・遠隔操作により削減し、AI技術で操作判断をサポート
システム概要図
BACKGROUND 背景
一般的に、ロードヒーティングは降雪センサーの信号を受けて自動的に融雪ボイラーのスイッチがON/OFFになる「自動運転」という仕組みで稼動しますが、降雪センサーは雨に反応する場合も少なくなく、あるいは融雪するほどではない少量の雪にも反応するため、融雪の必要がない状況でも作動してしまうことが問題となっています。当社では、融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」により、監視オペレーターが、お客さまの駐車場等に設置された監視カメラからの画像と共に、気象情報(天気図、雪雲レーダー等)、過去の運用ノウハウを勘案し、融雪ボイラーの運転・停止を適切な判断で操作を代行していました。
CHALLENGE 課題
冬シーズン限定の監視代行業務は、人員確保が容易ではありません。また、1,000件以上の導入物件があり、オペレーターの教育・人件費の増加による運用コストの圧迫が当サービスの課題となっております。
RESULT 結果
AIの導入により、最も負担のかかる「融雪ボイラーの運転・停止」判断のサポート機能を追加し、判断速度の向上を図り、業務の軽減を可能にしました。それにより、物件が増加しても従来の人員数で運用することができます。また、将来的には完全自動化を目標としており、マシンラーニングの精度向上を目指した開発を進めています。