新型コロナワクチンフリーザーの管理をUPSとIoT温度監視システムでサポート
無停電電源装置での長時間の電源供給とフリーザー内温度のリモートモニタリングにより、震災やヒューマンエラーなど不測の事態への迅速な対応が可能
CHALLENGE 課題
- ワクチン保管の際に求められるシビアな温度管理
- 自家発電設備の保有や夜間常駐担当者などのバックアップ体制構築が困難
- 胆振東部地震のような長期にわたる停電に対する懸念
RESULT 結果
- 庫内温度の遠隔監視により、温度変化に対する迅速な対応が可能となった
- 無停電電源装置(UPS)の導入により、長時間停電への対策が実現された
- 庫内温度異常時に関係者にメール通知が届き、異常への即時対応が可能になった
Q.ご担当者様が所属する部署のお仕事についてお聞かせください。
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保健福祉課感染症対策係は新型コロナワクチン接種対応のために新設されました。これまでの予防接種は子供や高齢者の個別接種を行っておりましたが、今回のような新型コロナワクチンの集団接種対応のノウハウも無いため、手探りで対応に当たってきました。保健師や総務課と協力連携しながら、接種計画や案内、接種会場での業務支援、接種記録の管理などを行っております。
Q.導入の背景についてお聞かせください。
新型コロナワクチンは保管温度がシビアで、超低温冷凍庫での保管温度逸脱の懸念がありました。冷凍庫設置施設は、自家発電設備が無く夜間は無人になるうえ、停電が年1~2回発生するなど、ワクチン保管には人的、電力的に課題がある状況でした。
胆振東部沖地震のブラックアウトの経験もあるため、長時間の停電が発生しても、冷凍庫に長時間電源供給できる電源設備が必要と考えておりました。
災害発生時に、温度確認やポータブル発動発電機の設置、接続のために職員が速やかに向かうことが難しいことも想定されるため、冷凍庫内温度のリモートセンシング、無停電電源装置での長時間の電源供給ができないか検討を進めておりました。
Q.導入の決め手、納品までの流れをお聞かせください。
新型コロナワクチンの配送開始が迫っており、冷凍庫内温度監視、長時間電源供給可能な無停電電源装置が無いか探していたところ、抱えていた課題に対応できるエコモット社様の製品をインターネットで見つけまして、導入を決定いたしました。
冷凍庫設備施設に設置されたコロナワクチンフリーザー用無停電電源装置。安定した電力供給により、停電やヒューマンエラーといった不測な事態への不安が解消。
Q.導入の効果をお聞かせください。
北海道では2018年9月に胆振東部沖地震によって、北海道最大の火力発電所が停止し、全道が停電するブラックアウトがありました。同じような停電が今後発生しないとも言い切れません。
また、ヒューマンエラーによる、コンセントプラグ脱落、冷凍庫ドアの閉め忘れが起こらないとも限りません。温度監視が遠隔で行え、長時間の停電に備えられることは安心感が大きいです。
リモートセンシングにより、冷蔵庫内温度の変化を監視することができ、異常時にはアラート通知が可能となる。
まとめ
シビアな温度管理を求められているご担当者様の不安を、IoT温度計測によるリモートモニタリングとバックアップ電源のご提供により解消することができました。
また、新型コロナ終息以降も無停電電源装置やIoT温度センサーを切り離し、災害時の非常用電源や室内温度管理など、別の用途としてもご利用いただけます。
company profile
ニセコ町
- 北海道 虻田郡
- 面積:197.1km²
- 総人口:4,906人(住民基本台帳人口、2022年3月31日)
- ニセコ町の由来:「ニセコ」とは、アイヌ語で「切り立った崖」という意味があります。また「ヌプリ」とはアイヌ語で「山」という意味があり、スキー場がある「ニセコアンヌプリ」という山は、アイヌ語で「切り立った崖(とその下に川)がある山」という意味になります。
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