農家の畜産用飼料タンクの残量を遠隔モニタリング
エコモット株式会社(本社:北海道札幌市中央区、代表取締役:入澤拓也、証券コード:3987、以下エコモット)は、株式会社日立ソリューションズ東日本(本社:宮城県仙台市青葉区、取締役社長:小玉陽一郎、以下日立ソリューションズ東日本)、森永酪農販売株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:奥田和綱、以下森永酪農販売)と協業で、北海道江別市にある株式会社Kalm角山(所在地:北海道江別市、代表取締役:川口谷 仁、以下Kalm角山)にて、飼料タンク残量監視の実証実験を開始いたします。
■飼料タンク残量監視の実証実験 背景
近年、トラック運転手の高齢化やドライバー不足に加え、飼料配送は特有の業務であることから、他の運送業務と比較して担い手の確保が今後さらに難しくなることが懸念されております。今後、安定的な飼料輸送ができなくなれば飼料輸送費のさらなる上昇や畜産農家の廃業を招く可能性があります。また、「令和2年6月12日 農林水産省 飼料流通における課題について」の調べによると、飼料発注の受付期限を超えた直前の発注が多発しており、1ヶ月の販売数量のうち前日オーダーが1割以上との回答が飼料メーカー全体の6割近くから挙がっています。
そこでエコモットの提供するLPWA圧力センサー「PSB-200」を応用して遠隔で飼料の残量を監視し、突発的に発生する残量減を未然に防げるよう実証実験を行います。
引用:「飼料流通における課題について」農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/attach/pdf/siryo_ryutu_kentoukai-7.pdf
■実証実験の内容
本実証実験は、Kalm角山で3月29日から実施予定。
乳牛に給餌している飼料タンク内にLPWA圧力センサー「PSB-200」の圧力センサーを超音波センサーに置き換えたIoT端末を設置します。ハッチから飼料までの距離を計測し残量を計測、最適な飼料補給タイミングで通知を出せるように実証実験を進めます。併せて、計測デ-タの解析を行い、酪農SCM(製造/販売/流通)のDX化に向けた可能性を検討して参ります。
■今後の展望 ~飼料タンク残量監視システムにより、残量管理を遠隔で行えることを実現~
日立ソリューションズ東日本と森永酪農販売との実証実験により、飼料タンク残量監視システムの全国への普及を加速させ、物流費の上昇を軽減できるよう努めてまいります。また、電力/ガス分野等における地図情報システム構築技術を活用し、IoT端末情報を地図上で連携させ、最適な配送計画及び配送ル-トの策定までをワンストップで実現できるシステムを目指します。
■森永酪農販売株式会社について
森永酪農販売は森永乳業株式会社酪農部の飼料販売業務のすべてを継承し、創業しました。飼料販売は森永乳業株式会社酪農部時代から継続しており1950年に大豆粕、しょう油粕の取扱を開始したのが飼料販売のスタート。1953年にはビール粕の取扱を開始し、1963年に搾乳用森永配合飼料として「森永1号」「森永ベース」「森永カーフA」「森永カーフB」を販売したのが配合飼料販売のスタートで現在まで約60年の歴史を有しています。
所在地: 〒108-0023 東京都港区芝浦3-13-8 デイリーフーズビル 6F
代表: 代表取締役社長 奥田 和綱
設立: 2006年4月1日
資本金: 4,200万円
事業内容: 飼料販売事業、受精卵事業、乳⽜育成受託事業
URL: https://www.mo-rakunouhanbai.com/
■株式会社日立ソリューションズ東日本について
日立ソリューションズ東日本は、製造・流通・金融・公共などあらゆる業種における 「PLAN(戦略系・計画系)、DO(実行系)、SEE(可視化系・分析系)」の業務サイクルを網羅するソリューションを持つ総合システムインテグレーターです。
常に国内外の優れた取組みや最新技術に目を向け、豊富な業務ノウハウと高度なシステムインテグレーション力を融合し、お客様の最適なITシステムを実現しています。お客様のニーズをしっかりと汲み取り、信頼のコミュニケーションと新鮮なアイデアで課題を解決し、お客様はもちろん、その先のお客様のご満足にまで想いを馳せて優れたソリューションサービスを心を込めて提供し続けたいと考えています。
所在地: 〒980-0021 仙台市青葉区中央3丁目2番1号(青葉通プラザ)
代表: 取締役社長 小玉 陽一郎
設立: 1984年5月21日
資本金: 3億円
事業内容: システムエンジニアリングサービス、ソフトウェアエンジニアリングサービス
URL: https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/