エコモットDX事例インタビュー:積水樹脂さま
北海道札幌市に本社を置き、2007年の創業以来IoTソリューションベンダーとして、センサー・自社開発通信デバイスの提供をおこなうとともに、あらゆる「モノ・コト」からセンシングを可能にするソリューションを提供するエコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役 入澤 拓也、以下「エコモット」)は、積水グループの中核として都市環境・交通安全・景観・スポーツ・住建・総合物流・アグリ事業などの事業を展開し、社会に広く貢献している積水樹脂株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 兼 CEO 馬場 浩志、以下「積水樹脂」)の製品であるオプトマーカーのDX化を進めています。
今回のストーリーでは、積水樹脂の第一事業本部交通・標識事業部開発室長(兼)IoT推進室長である髙木一誠氏とエコモットのプロジェクト担当エンジニアである菊池翔太氏にDXプロジェクトの進捗と今後の展望をインタビューいたしました。
■DX事例インタビュー(動画)
Q.まずはオプトマーカーについてお聞かせください
髙木氏:自動車のドライバー向けに開発された、さまざまな分野で活用されているLED情報板になります。たとえば、温度情報をもとに低温になったら凍結注意、風が強い時に強風注意など、文字を点滅表記することでドライバーに対して注意喚起または必要な情報を伝達するために設置されています。
このオプトマーカーは、今はひとつの製品で完結しているような製品構成になっています。道路上にたくさんのオプトマーカーが付いたとしても、その個々の情報は分かるような仕組みにはなっていますが、設置されたオプトマーカーを複数同時に制御したり、各々の設置位置やセンサーで取得したサマリーデータなどを「見える化」したりするところまでは現状できていません。
Q.現在進めているDXの内容についてお聞かせください
髙木氏:積水樹脂の交通安全製品というのは、例えばポールコーンなど世の中の道路に同じような製品が一定の間隔でたくさん設置されている特性があります。
その特性を活かしながら、センシング機能や通信機能を付加することで、いま課題となっている情報収集や監視・管理業務を、DXにより省力化・見える化・簡素化することができ、皆さんがより快適で安全で安心できる、まちづくりに貢献できます。現在、オプトマーカーのDX化にて共同開発をすすめさせていただいております。
Q.DX開発を進めるにあたってエンジニアとして気をつけているところはありますか?
菊池氏:(積水樹脂から)ひとつひとつの製品に対しての情熱や思いを普段働いていく中で強く感じています。そのため、製品の不具合がおきた時の対応や責任の重さを常に感じながら仕事をしています。不具合がちょっとでもおきたら「やばい」「大変だ」というのを常に感じていて、不具合に対応できるかというのはプレッシャーではありますが、やらなくてはいけないところだと思っています。
Q.エコモットのエンジニアの印象は?
髙木氏:菊池さんは、非常に明るい性格で数日いたら、もともと積水樹脂にいたんじゃないかというくらい溶け込みが早かったです。今回のDX化というのは積水樹脂にとって初めての試みで、「積水樹脂の製品とエコモット社のDX技術をどのように組み合わせ付加価値を高めるか」というところをエコモットのエンジニアとコミュニケーションをとりながら進めることが重要だったので、細かいエンジニアとしての技術というよりは、積水樹脂の製品を知ってもらい、エコモットの持っている技術を組み合わせるコミュニケーション作業が重要であったので非常に助かっています。
Q.今後の目標と展開をお聞かせください
髙木氏:積水樹脂の製品というのはオプトマーカーだけではなく他にもあります。その製品にIoTの機能を付加すると、遠隔で情報を感知、提供することでもっともっと世の中が便利で暮らしやすく、働きやすい職場環境を構築できると思います。
現在共同開発は交通安全をメインで進めていますが、今後は積水樹脂がビジネス展開している他の製品にIoT機能を付加することによって、より便利な社会環境・労働環境を構築できるよう、これからも継続してタッグを組んで開発を進めていきたいと考えています。
company profile
積水樹脂株式会社について
- 1954年の創業以来、複合技術を活かし安全・安心・環境保全に貢献するモノづくりによって、公共・民間の幅広い分野で事業を展開しています。
URL : https://www.sekisuijushi.co.jp/